nynypr

誤字だらけ

防毒面のこと

f:id:niyaperu:20150509222233j:plain
  【@o0wk0o】

 

「やあ"先輩"」
知ってる声。
「幼気な後輩を騙すなんて、悪い先輩」
これはきっと戸籍の話。なんだ、聞いてたの。
  【@_honnoh*学戦】
「別に、嘘は。言ってない」
納得してない。顔。
「ちょっと誰かに聞けばすぐわかるのに。隠す意味あるの、"ナキくん"」
だってそれは。それは。

 

本を読んでいた。歩きながら。
  【@xMHHMx*小早川貴子と防毒面(中等部)】
「うぇっぷ」
「えっ」
前方不注意の為に人身事故が起きてしまった。ちなみに間抜けな呻き声が僕だ。
有機物であることを一瞬で理解した僕が慌てて謝ると、金色が視界の端で光る。
「平気」
首を振りながら微笑む少女。揺れる髪に思わず見惚れた。

 

面白いなあ。
「……ちょっとさあ」
面白い。
「…あのさあ」
動画で録りたい。
  【@Kanna_Rakugaki*シオと防毒面】
「いい加減にしてよ」
勢いよく振られる頭の毛束。気づけば熱烈な視線。
「面白、い」
こっち見んな
一蹴。あ、そっぽ向かれた。

 
 
 
Twitterに流したものを加筆修正。

ふたりのこと

情報を収集し行動を把握して、隠れて紛れて息を殺して。今日も今日とてあの人その人を殺しに行く。
「標的はあの部屋で一人になる」
「うん」
「…しくじらないでよ?」
「今日のコウは、随分うるさいな」
うん、そうかも。
  【暗殺と諜報】
だってほら、君は僕を信じたままだし。
「……ッ…コウ!」
僕も君を信じたままなんだ。

「なんで、いつから」
震える声で名前を呼ばれたって返事はしない。跪かされ顔は俯いているために見えず、かと言ってわからないわけでもなかった。
後ろ手で組んだ白い袖の中。わかっている。わかっているけど。
  【泣黒子と防毒面】
ついにピンは弾かれた。混乱と焦りの中、睨む瞳は赤く泣く。

濃い煙が薄れた頃には、負傷した黒軍兵を残して白い片割れは消えていた。
  【泣黒子と黒軍】
「さよならか、サキ」
ぼやいた言葉は煙と共に消えていく。
彼が突っ伏していた床を一瞥して踵を返す。任務は失敗。もう戻ることはない。

 
 
 

2月19日。一人の生徒の死亡が通達される。写真はなく、名前と無機質な文字があるだけ。それを気に留める生徒は皆無に等しかった。
そして同じ頃、もう一人の生徒が名簿から名前を消した。
  【卒業間際の死亡生徒】
同年4月。15歳の少年が生まれた事を知る者は少ない。

 
 
 

はじめまして。そうだ、はじめまして。
溶けて馴染んで息を殺して。
君から誰かを奪うことすらしたくない。君が守りたいもの全てを、一緒に守りたい。
  【泣黒子の恋】
ああ。ああ。あああ。ああ。君から何も奪いたくなかった。誰にも。何も。奪わせたくなかった。
「報復か」
僕の、罪が。
君を殺したのか。


Twitterに流したものを加筆修正。